与太話じゃないほうのソシャゲの話

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【中級者向け記事】アーツが2枚しかないからデバフも2回?【葛飾北斎】

【雅号・異星蛸 B 】葛飾北斎のアーツ連打の話フォーリナー
 
全キャラコンプしているクラスはあるかい…?
 
私にはある。フォーリナーだ。クトゥルフ神話モチーフが好きな私としてはフォーリナーには強い思い入れがある。
 
なに? XXはクトゥルフ関係ない…?
 
その話をすると羅喉星魔洞がどうのウルトラマンティガがどうのと厄介なオタク与太話のスイッチが入るので触れない方が良いだろう。
ここは与太話じゃない方のブログだから。
 
それじゃあ僕がフォーリナーにかなり思い入れがあることとフォーリナーじゃないBBちゃんを取り逃してかなり後悔していることは置いておいて、本題に入る。
 
今回は葛飾北斎のスキル【雅号・異星蛸】の話をしよう。
 

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ユニークスキル【雅号・異星蛸】とは
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異星蛸は自身のアーツ攻撃『攻撃終了後、攻撃対象に防御デバフを与える』という効果を追加するユニークスキルだ。
 
スキルレベル10で一撃あたりのデバフは防御力20%ダウン
具体的に言うとAランクの【カリスマ】がスキルマで同じく20%。(ただしこちらは全体攻撃バフ)
 
カリスマとの取り回しで不利な点は以下の通り。
 
・敵単体へのデバフなので全体宝具との相性が悪い
 ただし自身のアーツ宝具にも異星蛸は乗るので宝具を使う場合は全体宝具とも噛みあう
 
・敵単体のデバフのため、その敵を倒してしまうと実質効果が切れる。
 カリスマの場合、味方にかかるため次のエネミーを殴るときにも効果は適用される
 
・攻撃後の発動のため北斎のアーツ自体のダメージが伸びる分けではない
 カリスマは自己バフもかかるので自身の初撃にも20%の威力上昇がのる。
 
・下限の存在
 防御デバフは攻撃バフと違い限界がある。
 防御力100%ダウンが下限でありそれ以下にはならない。
 (100以下にならないので99.9%が実質的な限界)
 攻撃バフは100%を超えても重ねられるのでその点で劣る。
 
 
 
カリスマとの取り回しで有利な点は以下の通り
 
・重複するデバフなのでスキル1つで40%以上ダメージを盛れる。
 カリスマと違い「カードにデバフ性能を付与する」バフなのでアーツカードの攻撃を重ねれば
 スキル1つから防御力40%ダウン=味方の攻撃の威力を1.4倍に引き上げることができる。
 これはいわゆる「亜種カリスマ」と呼ばれる「嗜虐のカリスマ」や「女王の躾」などに匹敵する。
 
・デバフを載せるバフである
 強化無効状態に僅かに強い可能性がある(本当か?)
 強化無効状態の仲間にカリスマはかけられないけど自分が強化無効状態じゃなければ異星蛸は仲間の火力アップを補助できる!
 どんな状況だよそれ…。
 全体弱体無効くらった直後に1人落ちて北斎が出てくるとか、北斎の回避を「強化無効(1回)」の解除に使うとかだろうか?
 覚えておくと役立つことがあるかもしれない。
 回避はNPチャージを兼ねているがNPチャージは強化ではないので強化無効でも溜まることもお忘れなく。
 
・持続力がある
 3ターンの間、「3ターンの防御ダウン攻撃」を使えるようにするバフなので
 3ターン後には攻撃力アップの恩恵が消えるカリスマと違い、
 5ターン後のような先のターンまで1つのスキルで影響するのは異星蛸特有の利点だ。
 
 ターン1 異星蛸使用 アーツで殴りデバフAを付与
 ターン2 (デバフA継続中)
 ターン3 アーツで殴りデバフBを付与。 異星蛸のバフとデバフAが消える
 ターン4 (デバフB継続中)
 ターン5 デバフBが消える
 ターン6
 ターン7 異星蛸リチャージ アーツで殴りデバフCを付与
 
 
さて、では異星蛸のデバフを重ねてみよう。
アーツカードの数は2枚しかない。
なので最大2回しか重ねられない…という思い込みは間違いである。
 
異星蛸は「アーツでの通常攻撃」だけでなく「アーツ宝具攻撃」にもかかる。
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つまりアーツ宝具も含めて最大3回重ねることができる!
 
というのも間違いである
 
何故なら北斎のアーツ全体宝具は全体攻撃なのでNPを回収しやすい
更にアーツカードバフである【父娘の絆】も自己バフとしてかけられてNP回収が捗る。
極めつけに【森羅万象】というNPチャージスキルもあるので100%貯めなくても宝具の再装填は可能だ!
 
宝具AAEXとNPチャージ。
次のターンの宝具で4回!
 
これが北斎4連続アーツだ!
 
 
 
というのは北斎初心者でもすぐに思いつく
しかしそれでは北斎中級者にはなれない。
 
北斎のアーツを更に重ねることはできないだろうか?
 
アーツが2枚だと2回しかアーツは使えない?
 
そもそも基本のアーツの使用回数が2回だと思っているところに落とし穴がある。
「アーツが2枚のキャラが3ターン周期の間に手札に加えられるアーツは2枚である」ということを前提に話しているね?
そして異星蛸のバフが持続するのは3ターンなので、
異星蛸つきのアーツ通常攻撃は2回しか使えない…というのが間違いなのだ。
 
異星蛸を1ターン目に使う必要はない。
 
3ターン周期3ターン持続
同じ3ターンだが違う物だと気づければ北斎中級者への道が開ける。
 
3ターン周期とは1~3ターン目4~6ターン目7~9ターン目という
手札のコマンドカードの配分を指している。
 
手札の3ターン周期についてわからないという人は過去記事を参照してほしい。
 
さて、異星蛸は北斎保有スキル(=起動型能力)だ。
君は2ターン目に異星蛸を使うことも6ターン目に異星蛸を使うこともできる。
例えば1ターン目に北斎のアーツを引かず、2ターン目にアーツ2枚を引いたとする。
 
この時、異星蛸を使うと異星蛸のバフ継続期間は2~4ターン目の間となる。
3ターン目には北斎のアーツは残っていないので引けないが、
異星蛸の切れる最後の4ターン目。
4ターン目の開始時に手札がシャッフルされる
 
ここで北斎のアーツを引ければ…再び北斎の異星蛸アーツ通常攻撃を使うことができる!!
 
基本のアーツカードが2枚
=3ターン周期で2回アーツが回ってくる
≠3ターンの間で2回しかアーツが回ってこない
 
このターンの変わり目の意識が重要になる。
 
1ターン目に北斎のアーツがなく
4ターン目に北斎のアーツを引ける確率を考えてみよう!
 
数学なんて習わなくたって、足し算や割り算ができれば買い物はできる!と言う高校生のキミ!
(あるいはそんな高校時代を過ごした大人のキミや、まだ高校数学を勉強していないだけのキミ)
 
高校数学ができると、こういう風に「まじめに」ゲームについて考えることができるゾ!
勉強して堂々とゲームを楽しむ方法について習える! 高校数学は最高だぜ!
 
問1.
第1ターンに葛飾北斎のアーツを1枚も引かず、第4ターンに北斎のアーツを1枚でも引ける確率を求めよ。
ただしスキルや宝具は使用せず、HPが0になるサーヴァントはいなかったものとし、
カードを引くための乱数は同様に確からしいものとする。
 
高校数学風に翻訳すればこうだ。
 
問1
中身が見えない袋の中に青い玉2個と黒い玉13個、あわせて15個の玉を入れる。
まず中から5つの玉を無作為に取り出し、これを1回目とする。
次に1回目に取り出した玉を袋に戻さず脇に置いて、袋から無作為に5つの玉を取り出す。これを2回目とする。
残った5つの玉を袋から取り出し、これを3回目とする。
最後に15の玉を袋に戻し、改めて5つの玉を無作為に取り出し4回目とする。
1回目に青い球が1つもなく、4回目に青い球を1つでも引く確率を求めよ。
 
さて、これは高校数学レベルの問題
「独立しない3回の試行」「独立した1回の試行」からなる「2つの条件」を満たすパターンが発生する確率を考える問題だ。
まず「1回目で2つの青い玉(=北斎のアーツ)を1つも引かない」確率を出し、
その上で「4回目で2つの青い玉(=北斎のアーツ)を最低1つ引く」確率と乗算すればいい。
 
第1回目の玉の引き方はコンビネーションを使って 「15C5」=3003パターン。
うへえ。こんなにあるのか。たまげたなあ。
このうち、北斎のアーツである青い玉を引かない場合について考える。
それ以外のカード(北斎バスタークイック他のサーヴァントのカード)は今「黒い玉」だ。
黒い玉だけが1回目(=第1ターンの手札)にある状態が北斎のアーツを1ターン目に引かない」パターンだ。
 
13個の黒い玉から5つを引く組み合わせは…「13C5」=1287パターンということになるから…
1ターン目に北斎のアーツがない確率は約43%になる。
 
これはそのまま4ターン目の裏返しである。100%から引いた残りが北斎のアーツを1枚でも引く確率である。
1回目と4回目は独立した試行だ。(2回目と3回目は1回目と独立していないが4回目は独立している
 
なので1回目と4回目は状況としては同じだ。そのまま確率を借りてこよう。
約57%の確率で北斎のアーツが1回目(4回目)に1枚は引ける。
 
2つの事象が両方起きる確率は掛け算して…24%だ!
 
さて、これで問1の解が得られた。
 
解答1 24%
 
さて。24%は低いように思えるが、これはパターンのうち1つにすぎない。
他にも「3ターン目に北斎のアーツ2枚が引けて、5ターン目までに北斎のアーツを引くパターン」でも北斎の異星蛸アーツ通常攻撃が3発以上撃てる。
 
問2
中身が見えない袋の中に青い玉2個と黒い玉13個、あわせて15個の玉を入れる。
まず中から5つの玉を無作為に取り出し、これを1回目とする。
次に1回目に取り出した玉を袋に戻さず脇に置いて、袋から無作為に5つの玉を取り出す。これを2回目とする。
残った5つの玉を袋から取り出し、これを3回目とする。
ここで15の玉を袋に戻し、改めて5つの玉を無作為に取り出し4回目とする。
最後に4回目に取り出した玉を袋に戻さず脇に置いて、袋から無作為に5つの玉を取り出す。これを5回目とする。
3回目に青い球を2つ引き、5回目までに青い球を1つでも引く確率を求めよ。

 

 
こちらは
「3回目に青い玉を2つ引く」確率と「4回目に青い球を引くか4回目に引かず5回目に青い球を引く」確率をかければ良い。
途中経過は省略。同じ数字を何度か応用できるので頭で順に考えて答えをメモするより、
何の確率か注釈をつけながら途中式を書いて進めると同じ計算を何度もする手間が省けて格段に楽になる。
それぞれ10%76%になるはずだ。ちょっと自信がない…
 
これらをあわせれば問2は解けるだろう。
そのくらいは宿題として君たちに考えてもらうとして、
問1の答えと問2の答えを足し合わせると「異星蛸の3T持続中に北斎の通常アーツ攻撃を3回以上使える」基本的なパターンの確率になる。
 
 
まあそのくらいは自分で計算してほしい。小学校レベルの足し算とか掛け算だ。
とここまで書いたところで間違いに気づく。
問1と問2をそのまま足し合わせると
「3ターン目に北斎のアーツを2枚引いて4回目に青い球を引くパターン」が問1と問2両方に含まれる
それが起こる確率だけ余分に高く確率を見積もっていることになってしまった。
これもうわかんねえな。そんなん誤差だよ誤差
ちなみにそんなピンポイントの重複したパターンの発生確率は約5.4%
誤差だと言い切るにはちょっと大きすぎるな…お前の確率計算ガバガバじゃねーか。
 
というわけで解答1+解答2-5.4%「異星蛸の3T持続中に北斎の通常アーツ攻撃を3回以上使える」確率。
(厳密にいえば「6ターン目までに」という注釈がつく)
(超厳密なことを言い出すと注釈がない場合、『1ターン目にアーツを引いてしまったので異星蛸を温存し4ターン目にアーツが配られなかったので5ターン目に異星蛸を使うことにした結果7ターン目に異星蛸アーツの3回目を撃てる確率』なども考慮する必要がありキリがなくなるからだ。)
 
いやあ…やっぱ高校で数学やっててよかったわ…。
こんなん中学の自分にやらせたら頭おかしなるわ。
 
 
とにかく下手な小細工なしでもたまには北斎の3枚目異星蛸アーツが決まることがわかった。
さらにこれはたまたま1発目の戦闘で決まる可能性だ。
 
例えば5回戦闘して1度でも「3回目の異星蛸アーツ」が決められる手札配布になる可能性約78%
ちなみに試行回数10回だと95%にまであがる。
これはかなり信頼できるといってもいいだろう。
 
この95%でおこるカード配分を見逃さずに戦闘プランに組み込んで、
宝具の使用を視野に入れた時、北斎のデバフを5回重ねることができるのだ!
 
ちなみに運と工夫で6回目も狙えるが、同一の敵にスキルマ異星蛸デバフを6回かけるのはあまり良いプレイではないかもしれない。
スキルマでの防御ダウンは20%と高い値になるので6回かけると120%にもなる!?
防御修整は5回異星蛸アーツで殴った場合は-99.9%、6回殴った場合も-99.9%である。
 
え? なんで?って感じだが、これは防御修整の下限設定がダメージ計算前に入るので防御力が-100以下にならないようになっているからだ。
じゃあ意味がないかというと、この「-100以下にならない」という部分は防御バフから引いた後の値になるので
相手が防御アップ状態であれば差引した分になる。
例えば防御力20%アップの敵に5回異星蛸アーツをしたなら806回なら-99.9%になる。
 
注意点。防御だけを見る。攻撃力20%ダウンを受けていても防御下限に影響はないし、[人型]特防などの補正も防御力そのものへの修正ではないため関係ない。
 
ただし、異星蛸のデバフ重複自体はすること、攻撃して載せたデバフは3ターンで切れるので
瞬間的な防御力120%ダウンには意味がないが、次のターンに効果が切れた分が差し引かれるので
異星蛸アーツ6連撃する意味が全くないわけではない。
 
 
さあ、ここまでやって北斎のデバフ異星蛸について君はかなり詳しくなった。
異星蛸中級者といったところかな。
 
もちろん中級者というのはキミを甘く見ているのではない。
私自身がFGO中級者でしかないので、私のブログを読んだだけでは上級者になれるわけじゃないだろうという
謙遜の気持ちの表れだ…。
 
ここから先は…君の目で確かめてほしい。
 
 
 
 
 
最後に宿題の答えを書いておこう。
問2の回答は7.6%
問1+問2-5.4=約26%だ。
(もはや何の数字か覚えていないだろうけど『1回の試行で5ターン目までに異星蛸アーツ通常攻撃を3回以上使える手札になる確率』だ。)
 
 
 
そして次回は上級編だ。
おいおい、上級者じゃないって話が出たばっかりだって?
このブログで上級者という言葉が出る場合、あれだ。
【変態運用】の記事だ。
 
それではまた次回。タマゴ技フィン記事で!

 

 

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