与太話じゃないほうのソシャゲの話

FGOの中級者向け記事のブログだった

真祖(『真祖』とは言ってない)って何だよ(哲学)

 

 
2部3章ネタバレ全開
 
 
Fate/Grand Order
 
 
2部 
 
 
Cosmos in the Lostbelt
 
 
3章
 
 
Lostbelt No.3
 
 
人智統合真国 シン
 
 
 紅 の 月 下 美 人
 
 
2部3章ネタバレ全開
 
 
OK?
 
ネタバレ嫌な人はブラウザバックしたかな?
 
それじゃあ、芥ヒナコの種族について!
 
新サーヴァント虞美人の絆深めて、ストーリー進めないと読めない&聞けない部分のネタバレもあるので、
 
そこが気になる人はやっぱりブラウザバックしてね?
 
虞美人マテリアル&マイルームボイスのネタバレ全開
 

 

 
 
真祖とは何か?
 
そもそも普通に真祖って出てきたけど、
FGOで真祖について話すような人たちはTLの胡乱な与太話型月トークの人たちくらいだった気がする。
(新しいエピソードが追加されるたびに鋼の大地・斬撃皇帝・第四魔法・第六架空要素みたいなことを話す人たちを指す)
 
ところが今回ちゃんと真祖がゲーム内でも用語として出てきた。
なのでヒナコは真祖。Q.E.D.(証明終了)
 
…それで終わればよかったんだけど、マテリアルには「近い・類似・別種」とある。
つまりヒナコは真祖そのものではない
 
じゃあその真祖って何?という話。
真祖は多分、魔術世界においては「受肉した精霊種」をくくるカテゴリだ。
雷だとか、突風だとか、地震だとかの脅威と同じく自然の現象
それが受肉して人の形をとったもの
これを真祖として定義してる。
「人型の自然現象」である。
「それってホモサピエンスじゃないの?」って話だけど、
タイプムーン作品世界では「自然(地球という星)「人間(霊長)は、対立構造というか別々のものとして扱われている。
そして、その定義において真祖星の側、自然側の存在である。
 
精霊種を受肉させて星が生み出したシステムの顕現だ。
 
でも、ヒナコは実は『真祖』じゃない。
なぜかというと真祖の定義は先ほどのものなんだけど、一般的に…
いや、もう全然一般的ではないから別の言葉…慣例的に…か?
慣例的に『真祖』という場合は「吸血鬼の真祖」を指して呼ぶ。
 
免許とだけ言うと医師免許教員免許その他いろいろの免許も含むけど、
通常は「免許」とだけ言えば「自動車の運転免許」のことを指してる。
…という例えで伝わるだろうか?
 
 
吸血鬼という存在の中で、出自が先ほどの真祖の定義であるもの『真祖』と呼んでいるのだろう。
 
ところが芥ヒナコは吸血鬼ではない
 
いやいや、吸血してたじゃん!
みたいな意見も出るところであるが、吸血=吸血鬼ではない。
ただの吸血コウモリや蚊は血を吸うが吸血鬼じゃあないでしょ?
 
アレは魂食らいじみた霊格の吸収行為である。血も一緒に吸ったのは方法の問題だ。周囲の環境からエネルギードレインできる性質を、吸血に応用しただけだ。
 
なので、芥ヒナコのあれは吸血鬼特有の「吸血衝動」からくる「吸血行動」ではない。
あくまで「エネルギードレイン」でありそれが血を吸う事になっているだけだと思われる。
 
こういった吸血の性質を持つものを吸血種と呼ぶ。
 
吸血種吸血鬼はイコールではなく
吸血鬼というカテゴリが吸血種の中にある。
そして、ヒナコは吸血鬼ではない吸血種。
(ややこしいが、吸血コウモリは吸血鬼ではないし蚊も吸血鬼でないということ)
 

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さて、ここで『真祖』に話を戻そう。
定義上は真祖は受肉した精霊種」である。
だが、実は隠された、というかもう一つの暗黙の前提条件があって、
それが吸血鬼であるということなんだ。
 
つまり『真祖』と呼ばれるものは
吸血種の中の吸血鬼で受肉した精霊種であるもの。なのである。
 

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そして芥ヒナコは吸血種でかつ、受肉した精霊であるが吸血鬼ではないのだと思う。
結果的に限りなく『真祖』だし、カテゴリの定義上は真祖なんだけど、
暗黙の部分である前提条件の「『真祖』とは吸血鬼のカテゴリ」であるところがネックなのだ。
 
吸血鬼である事以外『真祖』である。あるいはカテゴリ分け・分類分け上は真祖である。
それが芥ヒナコなのだろう。
 
んで、この吸血鬼って奴がイマイチ定義がわからないんだけど、
多分、朱い月うんぬんの系譜であることが吸血鬼の条件として必要であり
朱い月の手が入ってない芥ヒナコは吸血鬼ではない。

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ヒナコは青い部分、真祖だけど赤い『真祖』の部分の外側。
 という考え。
 
さて、これで一見落着ゥ!と記事をアップしたのが数日前。
 
その後Twitterで指摘を受けた。
 
『「精霊種と精霊」って違う言葉なんですよね』
 
 
は?
 
精霊種と精霊って別物なの???
 
 
というわけでこの説は崩壊する。

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真祖は「精霊に近い精霊種」であるという旨の話になってくる。
吸血種≠吸血鬼のように精霊種≠精霊なのだ。
 
用語、まぎらわしすぎない????
 
さて、いよいよ以てシナリオ中の発言で誰も嘘をついてない&マテリアルが正しい
両方を満たすようにベン図を描けない事態になってきた。
 
誰かの発言に誤りがあるか、用語の再定義が行われて古い記述があてにならないか
 
…さて、致命的な矛盾点は「真祖は精霊に近い新種」=「真祖と精霊は別だよ」
ここと。
コヤンスカポンの「ガチ真祖」発言である。
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この辺になるともう僕の中でもめちゃくちゃなアイデアが出始めて
「吸血鬼と吸血種が別の用語で、精霊種と精霊が別なら、真祖とガチ真祖も違うのでは??」などと言い出す始末。

 

うーん。

全然わからん。

というわけでここからは仮説シリーズ。

君の一番気に入った仮説を採用するか新しい答えを君自身の頭で作り出してくれ!

 

仮説1 ガチ真祖(大嘘)説

 
コヤンチワワの発言が(意図的か無知かは脇に置くとして)嘘だったという解釈。
コニャニャチワ以外の作中での発言は「真祖」でもないとあり得ない…!という驚きだった。
つまり真祖であるという明確な証拠があるのでなく、
計測される数値や事象が「真祖でもないとやれないくらいスゴイ」という話で
実際に真祖だとは言っていない。
 
真祖に近い精霊であればその辺りの誤認はあるだろう。
コヤンが嘘をつく理由として、
状況は切迫していたので嘘を言ってでも逃げ出したいくらい厳しい戦況だったことも後押しするし
3章プレイ前の含みのある裏方の敵役というイメージはもはやズタボロ。
化けの皮のはがれた彼女なら本当に勘違いしていた可能性すら否定できない。
 
仮説2 マテリアル嘘つき説
 
マテリアル文章はそもそも「誰の視点で書かれている」のか非常に怪しい。
この文章を書いたものの誤認であり虞美人は精霊という記述が
虞美人は精霊種の書き間違いであり、
そのうち気づいた運営がアップデートで文言を修正し精霊から精霊種にさし変わる…という説。
この説だけは本当に仮説が正しく文章が修正されれば証明できる。
ただし修正されなければ間違いというわけではない。
運営の勘違いが続いていたり修正するべきところ新開発するべきところが多くて
あまり構っていられない案件だからかもしれないからだ。
 
仮説3 定義違い説
 
そもそも今回の用語の定義を検証するソースとなる文章は割といろんなゲーム作品中や
それらの公式解説本からとられているが、あくまでそれぞれの記述については
それらのゲームの範囲内の記述に過ぎない。
おおもとの世界観が同じという解釈でそれぞれで使われる同じ用語は同じ意味だと扱ってみたが、
実際には「それぞれの作品ごとに用語の使い方に違いがあるよ」ってことで
実は相互参照できない可能性。
たとえばここまで『真祖』とは「真祖の吸血鬼」を指すという考えで書いてたが、
それはFGOでのテキストの書き方にすぎず、
吸血鬼がメインとなる作品では当然吸血鬼じゃない真祖がでないので
『真祖』という面倒な表記をせずに真祖とだけ書いていた可能性もある。
こうなると検証はかなり難しい。
真祖と精霊は別種という表記も
『真祖』と精霊は別種という意味の表記かもしれないし、
そうなれば虞美人は精霊であり真祖である旨の記述も筋が通る。
(そしてコヤンスカポンタンポンコツ疑惑も晴れる)
 
僕自身、答えを得たと思ったら再び答えは闇の中に消えてしまった。
個人的には仮説3を取りたい一方で、仮説3を取ると設定考察系与太話の解読難度が跳ね上がる(自由度もあがるので良し悪し)
 
 

というわけで一番最後にせっかくなのでアホみたいな説を挙げたい。

 

仮説4 虞美人ガチ真祖説

 

途中でぶち上げたガチ真祖と真祖とは違う用語という暴論だ。

 

タイプムーン世界観の用語で真とか真性とつく用語は違う用語という傾向がある。

例えば『悪魔』真性悪魔は別の用語だし、

エーテルエーテルは全く別ものである。

(さらにはエーテル(偽)というものもある。これもうわかんねえな)

 

さて、ではガチ真祖と真祖も違うのではないか?

 

ガチ真祖という言葉はマテリアルには出ていないので用語じゃないのでは?というまっとうな解釈もできるが、逆に言えばマテリアルに書かれてないのでコヤンが適当に名付けて呼んでるのかもしれない。

「ガチ真祖」は正式な呼び名でなくコヤンがそう呼んだ仮の呼び名で

のちにマテリアルなどで「真性真祖」などと書かれるかもしれないし、

真が被っててアレなので「ガチ真祖」にしたのかもしれない。

 

この場合、他の呼び名に習うなら「真祖」とは「ガチ真祖」のなり損ない、劣化品、偽物、代替なる種ということになる。

 

だからと言って価値が下がるわけではない偽物だって本物より素晴らしいかもしれないというメッセージは横においておこう。

 

つまりガイアの意志が「ガチ真祖」という精霊の上位となる精霊種を作ろうとして、

失敗したので朱い月に手伝ってもらった結果、朱い月が自身の要素をガチ真祖に混ぜてしまったので、吸血衝動のついた存在になってしまった…というのが真祖なのかもしれない。

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そしてFGO世界では「朱い月の不在」あるいは「朱い月なしでガイアが成功」などの理由で吸血衝動の無い真祖ガチ真祖という強力な受肉精霊を作り出すことができた…という仮説である。

これらは吸血衝動がないため吸血鬼でなく始祖吸血鬼でもない、

純粋に精霊の始祖である受肉した精霊種だという解釈である。

 

いやあ、めちゃくちゃな暴論だけど仮説を立てるのは自由だ。

 

与太話じゃない方の…というブログタイトルなのに明らかに与太めいている。

そろそろこのブログの名前も変え時かもしれない…。