【中級者向け記事】同じ色で偏らせるといい…でもどれだけ偏らせればいいのか?
前回の中級者向け記事はこちら。
さて、というわけで前回の途中で触れた
「デッキの色を偏らせる構築」の話。
前回のおさらい。
配られる手札はターン事にランダムでなく3ターンで配り切るランダム配布だった。
ではそれを元に手札でチェインが組めるよう偏らせるデッキ構築を考えてみよう。
…ここではチェインを組むことを視野に入れて構築する価値が最も高い「アーツチェイン」に注目していこう。
まずはアーツ枚数の確認。
1人のサーバントが持つアーツカードの枚数は1枚、2枚、3枚のパターンがある。
…いや、もうひとつ。
4枚というパターンもあるにはあるな。(アーツ3枚で宝具もアーツ)
とりあえずここでは宝具のことは一旦置いておいてランダム配布されるコマンドカードだけを考えよう。
とりあえず「アーツパ」と呼ばれる最低限度のラインは恐らくアーツが7枚含まれることだろう。
(7枚あればアーツパという決めつけでなく、アーツパの中には7枚の構成のものもあるという意味)
アーツ2枚のサーバントが2人とアーツが3枚のサーバントが1人。
もしくはアーツが1枚しかないサーバントとアーツ3枚のサーバントが2人。
何故7枚が基準となるのだろう?
それは7枚のアーツを3つに分割するときに「最低1つはアーツが3枚以上の組(=アーツチェイン可能な手札)」ができあがるのだ。
確認してみよう。3ターン1セットの間に手札に来る各ターンのアーツ枚数の組み合わせは次のようになる(順番は無視する5枚のアーツを引くのが1ターン目でも3ターン目でも同じ組み合わせとしてカウントする)
0,2,5
0,3,4
1,1,5
1,2,4
1,3,3
2,2,3
どう偏っても最低1つはアーツチェイン可能な組がある。
…つまり「3ターンめぐる間に一度は確実にアーツチェインが組める」
これがおそらくアーツパの最小構成単位になるだろう。
ではパーティのアーツの枚数が合計8枚ではどうなるか。
構成はアーツが2枚のサーバント1人とアーツが3枚のサーバントが2人。
0,3,5
0,4,4
1,2,5
1,3,4
2,2,4
2,3,3
7枚の時と同じように毎セット1度はアーツチェインが組める。
2回組むこともあるが、確定で2回組める…というほどではない。
パーティのアーツが9枚。全員アーツが3枚のサーバントのパーティではどうなるか?
0,4,5
1,3,5
1,4,4
2,3,4
3,3,3
これだと3ターンの間にアーツチェインのチャンスはほぼ確実に2回訪れる。アーツ宝具を混ぜれば感覚的には確定だ。
(ここ最初「確実にできる」と書きましたが2,2,5だとできないですねー恥ずかしい)
バランスよく配られれば3ターン連続チェインも夢ではない。
自分のパーティにどの程度、同じ色のカードの偏りがあって
どの程度の頻度でアーツチェインが組めるか認識しておこう。
アーツパでもう一つ意識するのは「アーツ宝具をどこで切るか?」「そのアーツチェインは本当に必要か」だ。
先ほどのパターンを暗記しないまでもぼんやりと思い浮かべることで「3ターン1周り」の間にあとどれほどアーツが配られるか見当をつけることができれば、
「次のターンにこのサーバントのアーツが多く配られる。更にチェインが組めるのでこのターンのうちに宝具を使ってNPを0にしておこう」だとか「次のターンはアーツが2枚しか配られないターンか。でもここでアーツ宝具を使うのを1ターン遅らせると、次のターンに配布されるコマンドカードとは別にアーツ宝具を選べるからアーツチェインが組める」などと考えて
効率よくアーツチェインを連鎖する楽しみにふけることができる。
問題はそこでアーツチェインにこだわり続けることで生まれる無駄なチェインだ。
サーバント1のアーツ宝具、サーバント2のアーツ宝具、サーバント2のアーツ。
これはアーツチェインではあるが、本当に必要なチェインだろうか?
アーツチェインの恩恵、参加者に20パーセントチャージが死んでいる。
ここでアーツチェインをする必要性は薄い。
だがここで、サーバント2のNPが180パーセントだったら?アーツチェインによってOC(オーバーチャージ)を1段階増やせる。
176パーセントだったら?
選ぶ順序を変えて
サーバント2のアーツ、サーバント1の宝具、サーバント2の宝具と組めば同様にOCをあげられる。
OCの効果が状況に合わないなら無理にアーツチェインをする必要もない。
バスターなどを選んでダメージを稼ぐのが有益だろう。
とはいえ一般化して「OCが入らないなら宝具チェインの時に宝具を使ったキャラのアーツでアーツチェインすることは必要ない」とは覚えないようにする。
例えば新キャラのやぎゅうセイバーなんかがそうだ。
先ほどの例でサーバント2が彼だとしよう。
非常に強力なアーツ主体のキャラだが、アーツは2枚と少ない。
前回のおさらいだ。
「配られたカードは3ターン1セット回るまでもう配られない」
貴重な柳生アーツを有効活用するために3枚目に置こう。
結果的にアーツチェインになるが、たまたまアーツチェインになっただけで真の狙いは3rdアーツにより空になったNP回収というわけだ。(柳生宝具の後は空にならないんだけどね)
あるいはOC(オーバーチャージ)のうまみが薄いなら片方の宝具は切らずに次のターンにアーツチェインの種にするために取っておいて宝具、クイック、アーツなどと選ぶ手もある。
定石を時に崩し、定石同士が競合するところを見極め、「アーツチェインは今必要か」を意識することでよりアーツパを気持ちよく回していけるようになるだろう。
アーツパ道は深い…。
フルアタッカーパに比べて長くなってしまった。本当は具体的な構成とかに触れながら説明したかったけど今回はここまで。次回もアーツパの話をしよう。