【上級者向け記事】タマゴ技フィンとは何なのか【特殊運用】
はじめに。
記事タイトルを【上級者向け記事】としてあるね。
このブログでは基本的に【中級者向け】と【初心者向け】の表記を使うようにしている。
これはFGOを僕自身が「上級者である」などとは言えないからどんなに難しいことを書いても【中級者向け】にしかならないだろうという判断からだ。
今回ついに【上級者向け】を使うことにした。
それは内容の難解さによるものでなく一般的に「変態運用」とか「特殊運用」の話になるからだ。
これは「好きな鯖とともに戦う、趣味による使い方」であって「強い!」という記事ではない。そのあたりを分かってもらえたらさっそくはじめよう。
タマゴ技フィンとは何か?
巷で話題のタマゴ技フィンとは一体なんのことなのか?
タマゴ技フィン(レベル1スキルマフィン)とは…
レベル1で第一スキル「千里眼(麗)」のレベルを上げたものを指す。
なんでレベル1なの?という点は「素早く撤退してもらうため」である。
同じく盾役のサーヴァント、ゲオルギウスなどで知られたレベル1タゲ取り戦略(盾役のカードは威力が低いので盾の役割をこなした後素早く退場するためだったり単騎で活躍するサーヴァントのお膳立てをする戦略)の派生だろう?
なぜことさらフィン・マックールは話題に上がるのか。
そもそもタマゴ技とは何か?
タマゴ技をどう作るか
さて、タマゴ技という名前の由来だが、これは人気ゲーム・ポケットモンスターの用語から来ている。
タマゴから生まれたレベル1のポケモンが親の覚えている技を遺伝して覚える…というシステムを利用して、本来覚えない技や高レベルで覚えるはずの技をレベル1で覚えさせられるシステムだ。
タマゴ技フィンはレベル1で千里眼(麗)を使うフィンだと説明した。
この千里眼(麗)こそが「本来レベル1のフィン」が覚えないタマゴ技なのである。
どういうことか?
フィンの第一スキルは通常「千里眼」である。
そう、「千里眼(麗)」ではないのだ!!
スキル強化クエストをこなさなければフィンの千里眼は千里眼(麗)にならない。
この強化クエスト解放に再臨が必須なのだ…
つまりレベル1と強化クエストの開放が両立できない!!
なのでレベル1フィンは強化クエストの恩恵を受けられない…のだが。
強化クエストをクリアした場合、「すべてのフィン・マックール」が千里眼の強化を受ける。
つまりフィン・マックールを2枚用意できれば!
1体目で強化クエストを解放し!2体目にレベル1で千里眼(麗)を覚えさせられる!
これがタマゴ技フィンである。
なぜ?フィンなのか?
なぜ他のサーヴァントでなくフィンのレベル1運用なのか?
(フィンが2枚あれば)強化クエストの存在する強力なスキルをレベル1から使える!
これがレベル1運用のなかでフィンの名前が上がる理由である。
そうそうレベル1運用ではスキル上げが大切だ。
スキルレベルを上げてもレベルを1に保つことはできる。
スキルレベルは最低でも5は欲しい。
なんなら9まで上げてもいい。
一般的にタマゴ技フィンをスキルマするのは狂人だ。
1ターンで消える男のCTを縮めることに意味はなく効果倍率にも有意な差はない。
↑ここテストに出ます
タマゴ技フィンは盾役か
ノーでありイエスだ。
そもそもフィンが盾役を担えるのは第二スキル「女難の美」による。
これは賛否両論あるターゲット集中スキルなのだが、それは一旦置いておく。
なぜかというと第二スキルである「女難の美」は再臨で覚えるスキルだ。
つまりレベルを上げないレベル1運用であるタマゴ技フィンには覚えられないスキルということになる。
なので答えはノーだ。
だが時に答えはイエスとなる。
レベル1で止めるのは攻撃を受けたら退場してほしいからだ。
2人に強化をかけて素早く退場し次のサポーターに代わる。
それがレベル1フィンの役割だ。
そこで確実にフィンを殴ってもらえるように「ターゲット集中効果のある礼装」を
タマゴ技フィンにつける、というのがタマゴ技フィンの一番オーソドックスな運用となる。
早く落ちるための攻撃集中が結果的に1発か2発の攻撃を引き付ける盾役を兼ねる場合があるわけだ。
1発と侮ることなかれ。例えばその1発が単体攻撃宝具ならその盾役行為が戦闘に与える影響は決して小さくないだろう。
そんな都合のいいタイミングでの登場を演出したいならマスタースキル「オーダーチェンジ」での呼び出しをしよう。
タマゴ技フィンはレベル1タゲ取り戦略か?
「盾鯖ではないが礼装選択でそうすることも選べる」
盾役にしない場合のタマゴ技フィン
タマゴ技フィンの基本コンセプトは「強力なバフを掛けた後で素早く落ちて撤退すること」だ。
なので礼装の選択肢は基本的には「ぐだぐだ看板娘」(ターゲット集中3ターン+α)一択だといっていいのだが
実は致命的な問題点がある。
「ぐだぐだ看板娘」は「期間限定☆5礼装」なのだ。
つまりはまあ「もってない人」はそうとういる。
というわけでいくつかジェネリック的な提案として他のターゲット集中礼装を…と言いたいが他のタゲ取りもことごとく期間限定なのである。
恒常か配布にタゲ取り礼装来て…。
そして看板娘以外のタゲ取り礼装は全て1ターンしか持続しない。
これだとまれにフィンが生き残ってしまうことがあった。
どうせ生き残るならタゲを取る以外の効果でもいいんじゃないか?
そして実際回すとタゲ取りが欲しいのは2ターン目とかだったりする。
これは1Waveのザコエネミーをサクっと1ターンで倒した後の中ボスエネミーにフィンをぶつけたいからである。
その点でも3ターン持続の看板が優秀で看板がないなら工夫するしかない。
さて、ないものはしかたない。それじゃあ代わりのものを探してみよう。
とはいえ選択肢は多くない。
レベル1であることから場に立ち続けることもアタッカーになることも想定していないフィンにつけるもの。
・登場時に効果のあるもの
・死んでも効果のあるもの
・死ぬ時に効果のあるもの
これらが基本になる。
1.「登場時に効果があるもの」
ゴールデン捕鯉魚図(登場時にスター獲得+NP50)
「千里眼(麗)」を「序盤のクリティカルパの始動に用いる」というプランでは
「第一ターンでのクリティカル」を狙えるこの礼装はなかなか悪くない。
2.「死んでも効果のあるもの」
まあ理想の王聖(パーティ全体の最大HP上昇)とかだ。ただ理想の王聖によりフィンが交代しづらくなることに注意。
王聖をつけてなおフィンを落としに来る火力のあるセイバー相手に。
3.死ぬ時に効果のあるもの
このカテゴリで特に強いのは「五百年の妄執」(死亡時に宝具封印2ターンと1000ダメージの呪いを10ターン)とされているが
レベル1フィンとの相性は怪しい。
これは「早くフィンに落ちてほしい」と「ボスにぶつけたい妄執」とのギャップによる。
逆説的に1Waveのみで強いボスと戦うクエストでは有用だ。
敵の火力の低いうちにだらだらとNPを貯めるのはある種の定石だが、それの通じない最初からクライマックスなクエストには持って来いだ。
他には味方の防御を高める「風雲仙姫」やNPをチャージしてくれる「カムランの戦い」(凸で死亡時にNP15配布)「慈悲無き者」(凸で死亡時にNP20配布+α)などがいいだろう。
「慈悲無き者」は先日の贋作イベントの礼装なので持っている人も多いだろう。
ただしこれらは相手がフィンを倒せない時に手札にフィンのカードが混入するリスクを抱えていることに注意してほしい。
タマゴ技で得られる恩恵はフィンの混入で一気に帳消しになる。
いかにフィンを選ばないうちにフィンに死んでもらうかというのが肝になる。
全体攻撃(通称台パン)を持つ大型ドラゴンエネミーに対して持ち出せばタゲ取りはいらない…などぶつけるエネミーを選ぶことである程度コントロールできる。
(宝具威力アップスキル使ってきて台パンしてくれないこともあったよ)
タマゴ技フィンはどう強いか
はっきり言うとタマゴ技フィンは「強くない」。
性質上タマゴ技フィンは「クエストの攻略ターン数」を減らすために使うものではない。
タマゴ技フィンを使うことで攻略不能のクエストが攻略可能になるケースも稀だ。
じゃあなぜタマゴ技フィンなのか。
これには「好きな鯖をうまく使える」という側面がある。
どういうことか?
まずレベル1でもフィンは星4なのでコストを食うのは避けられない。
つまり「勝つためのパーティ編成」というならその枠に普通にレベルの上がったサーヴァントを入れればいい。
では「周回のはやさのためのパーティ編成」は?
これも論外だ。そもそもエネミーに攻撃権を与えることが前提のタマゴ技フィンは3ターン周回などに向かない。
スムーズな交換がしたいならステラ撃てばいいんだよステラ。
タマゴ技フィンとは言ってみれば「フィンの形をした礼装」である。
パーティ枠1つと引き換えに好きな鯖に性能を外付けするシステムなのだ。
自慢のサーヴァントのNP効率にケチを付けられた?
どこぞの奴がアーツ多段ヒットは弱いなどとしたり顔で言ってくるから自分のお気に入りのアーツ多段ヒットサーヴァントがディスられたと感じてつらい…?
タマゴ技フィンだ。タマゴ技フィンはNPとスターを与えてくれる。
それもタダでポンとくれるわけじゃない。
マーリンはポンとくれるが同時に「強いのはマーリン」とか言われる。
レベル1のサーヴァントと組ませても彼らはそういうだろうか?
しかもNPやスターの「労働所得」が増えるという形はマーリンの「不労所得」以上に
お気に入りのサーヴァントが戦っている感じがする。
いいじゃないか。
パーティ枠1つ分の持つ価値は振れ幅が大きい。
6騎全員で戦わないといけないクエストでは1枠の価値は重いが、前衛の3騎でクリアできるクエストでは1枠の価値は軽い。
クエストを見極めてフィンに1枠使おう。
お気に入りのサーヴァントのためにフィンを使おう。
お気に入りのサーヴァントのためにフィンをすすめよう。
なお、僕はフィン・マックールという英雄像が好きなのでこういう記事を書いているということも付け加えておこう。
タマゴ技フィンが強すぎる
今回のイベントは消費APは1なのに時間制限がかかるので珍しくイベントしながら
イベント外でサーヴァントの回し方テストできたり、イベント自体がサーヴァントの回し方テストめいてるのでかなりタマゴ技フィンを使うテストができた。
そこで得た僕の結論、それは「タマゴ技フィンは強すぎる」だ。
仮にも耐久型星4。レベル1とはいえその粘りは強く。
ターゲット集中をしなければ6ターン程生きることはざらでありうっかりアーチャー相手のクエストに編成しようものなら12ターンも生き残ることも少なくなかった。
強い!強すぎるぞフィン・マックール!
…そう。
強すぎるのである。
早く落ちることをプランに組み込んで前3人と後列先頭の4人で組んでるような戦闘プランが崩壊する…。
なんでそんなに居座るんだ。居座れば居座るほど損失が出る。
それでは困るのだ。
12ターンも場に残るならもはやレベル1である必要はない。
親の最終再臨フィンを使えという話である。
「それ〇〇でいいじゃん」
多くのFGOのサーヴァント批判に対して「ここがいい」とか「差別化できてる」
「そもそも持ってない」「うるさい、ぼくはこのキャラが好きなんだ」などの切り返しがよく知られている。
しかしこれらの反論が6ターンも生きるタマゴ技フィンにはできない。
「早く死ぬのがいい」→早く死んでない
「差別化できてる」→できてるわけないだろう!同じデータの上位互換だよ
「そもそも持ってない」→もってなきゃ作れないはずだろ!
「このキャラ(フィン・マックール)が好き」→うん。そうだねじゃあフィン使おっか。
そう…「タマゴ技フィン、フィンでよくね?」問題である。
カードを選ぶ損失とATKの上昇でそこを克服しようとしたダビデマンの話を依然したね?
そう、フィンのカードを選ぶ損失を抑えるためにタマゴ技フィンはレベル1での退場を狙っている。
退場する気がないなら「レベルを上げる」というこれ以上ない程わかりやすいATKの上げ方がある。
「タマゴ技フィン」を使う必要はあるのか…?
たどり着いた答え
タマゴ技フィンのスキルレベルは通常6から9である。
これはスキルレベルが低すぎるとわざわざやる意味がないこともあり
スキル1のみを挙げればいいので比較的上げやすいこともあるだろう。
そして一般的にはスキルレベル9と10に有意な差はなく
1ターンで死ぬのが目標のフィンにこの強化を施すために伝承結晶という貴重な素材を切るのはもったいないとされている。
…エリクサー症候群である僕も躊躇した。
が、エリクサーは使うべき時に使うべきで死蔵すると余らせることになる。
スキルマを「本当に」したいスキルは少なく、したくてもまずスキル9にならないサーヴァントだっている。
結果的に伝承結晶は「余る」。
ならば使ってもいいのではないか?
使った…
手が滑ったのだ。
そしてこれが新たな地平へと僕のフィンマック―ル体験を変える…。
そう、CT短縮によるスキルのリチャージだ。
リチャージは意味がないとしたのは1ターンで消えてもらう予定だったからだ。
もし数ターン生き残ることまで考えに入れられたなら…?
第6ターンを生存したフィンマックールを3Waveのボス戦に連れ込めたなら?
リチャージが間に合った…!
(このあとスケープゴートで的確に処理できる)
6ターン生きるレベル1フィンは7ターン目に死のうとも3ターン×2の強化をあなたが使いたいサーヴァントに与えてくれる。
多段ヒットを持て余すサーヴァントはいないか?
NPや星を供給しながら戦い続けたい主役はいるか?
フィオナ騎士団団長、フィン・マックール。
そのためになら命を懸けて戦おう。
これは【上級者向け】記事だ。
FGOがうまいかどうかとそういう意味でない、趣味に走るものたちへの礎となるための記事だ。
タマゴ技フィンのスキルマは無意味ではない。
タゲ取り無しタマゴ技スキルマフィン
フィン・マックールの「新しい」構成だ。
僕は後悔したが触ってみて上記のように考えを改めた。
君は後悔するだろうか?
しそうならやめた方がいい。伝承結晶は数が限られているからね。
好きなサーヴァントに使うといい。僕は偶然タマゴ技フィンが好きだった
これはそれだけの話なのだ。
君はフィン・マックール好きかい?
それではまた会う日まで。あなたが好きな主役(プリマ)をひき立てる脇役に感謝を。